空間認識 |
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医学的には |
空間認識: 外敵から身を守ったり、迫り来る危険の度合いを測定するなど、生物が生きていくのに最低限必要な能力が、空間認識です。 空間とは3次元空間です。 |
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具体的には (一例です。) |
1.目を閉じてください。 2.右手で右の耳に耳たぶをつまんでください。 3.次に左手で右の耳に耳たぶをつまんでください。 上手につまめましたか、ちょっと変な感じでしょう。 このような感覚を認識するのが空間認識です。 この感覚・能力が未発達だと「運動オンチ」っぽく見られます。 また、地図を見てパッと地形を認識してその地形の状況を把握する 能力もこれに当たります。一般的に男女の脳の構造・仕組み・使われ方 によって、この空間認識能力は男性が優位にあるらしいです。 (詳細は新書「地図を読めない女、話を聞かない男」などを参照して ください。) |
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野球で言うと |
全般に浮かんでいるボールをつかむ事、見る事、当てる事、 3次元空間にある1個の物体を認識する能力、となります。 低学年児童はこのような能力が発達していません。 (高学年でも未発達な場合があります。) |
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サッカーで言うと |
ヘディングやストッピングの技術で、低学年ではこの能力が未発達な為 上手くできません。ボレーシュートなどこれが無いとできません。 |
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どうやって 空間認識を 高めるか? |
昔の子供なら野山や野原で遊んで自然に身に付いた思われますが 現在の日本で身近に野山や野原で一日中遊びまわっている子供は皆無と思われます。 昔は相当高く木に登らないと怒られませんでしたが、いまでは3M程度でも怒られたりします。(私は悪ガキではありませんでした。) 従って、現在、日本の社会ではこのような空間認識の能力を発露させ高めていく環境に子供はいません。 低学年児童にどのような遊びや練習を取り入れて空間認識の能力を高めるかが問題ですが、そんなに難しく考えずに簡単に考えましょう。 昔、あなたが野山をかけ走り、木々でターザンごっこをやったり、木々から飛び降りたり、基地遊びをやったり、はらっぱで陣地ごっこ、基地ごっこをやったり、雪合戦で敵の位置を頭に描いたりしたはずです。 こんな事で空間認識の発露?と思われたりするでしょうが、要は頭の中に3次元空間に居る自分とそれに相対する何かで遊べばいいのです。 アクロバット飛行するパイロットは空間認識に優れている!と言えば お判りになるでしょうか? 宇宙飛行士は空間認識に優れている。とも言えます。無重力になっていて宇宙船内で逆さまになっていても不自由なく普通に生活できる能力です。 3次元空間に身をおいて遊びましょう。ジャングルジムでも良いです。 |
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空間認識が発達すると何が向上するか? |
1.バッティング 2.キャッチング 3.スローイング 中々上手にならないなあ、とコーチが感じたら子供のこんな能力の発露や発達を考えてみてください。 |
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動態視力との 関係 |
非常に密接です。 |
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フライを中々取れない子供達に対して |
お困りになった経験はありませんか? ノックでフライをいくら打っても取れない子供達に途方にくれた事はありませんか? 空間認識と動態視力が未発達と思ってください。 一番手っ取り早い方法はランニングキャッチです。 ランニングキャッチさせてみてください。 ノックのフライ練習の時、選手の手前5m程度の所にボールが 落ちるようにフライを軽めに打ってください。高く上げてはいけません。 とても効果があるはずです。お試しあれ。 |
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