三半規管

医学的には

三半規管:
人間の耳の内耳に3個あるドーナツ形の感覚器官で,平衡感覚・運動感覚をつかさどるもの。この働きによって,運動や回転などの感覚を立体的に感じることができる。

内耳:
渦巻管・半規管・前庭よりなる,耳における最も重要な部分。

卵円窓からの振動は,前庭階の外につたえられ,それが内リンパにおよんで,基底膜上のコルティ器の感覚細胞を刺激し,聴神経を通じて中枢につたえられる。半規管と前庭は聴覚には関係せず,平衡をつかさどる器官である。

半規管:
耳の内耳に3個あるドーナツ形の感覚器官で,運動感覚をつかさどるもの。その3個の半規管はたがいに直角に配置した膜質管状の器官で,中にリンパを満たしている。魚類以上の脊椎動物では3個あるので,三半規管ともいう。
工学的には 三軸ジャイロ:
ロール・ピッチ・ヨウ・3軸の角速度を得ます。
ジャンボ機など飛行機の慣性航法装置に必須なものです。

半規管が1個のジャイロに相当。3つのジャイロで三半規管。

空間のある1点。未来位置予測。などに使用するセンサ。コンピュータ。

この頃の子供達


練習を見ていると動きが何か頼りなくギクシャクしている子供をみかけたりします。運動オンチでもなさそうで、でもなにか頼りない。

スキップをさせたり、横走りをさせたり、後ろ走りさせたり、、、、
上手く出来ない子供を時々見かけます。

寝転がって素早く起きて走り出す練習をしました。

まるで見当違いの方向へ走り出したり、気持ちが悪くなったりする子供達がいました。


遊び不足


この頃の子供達は飛んだり跳ねたり転がったりの遊び、運動が非常に少ないと思われます。よって三半規管などへの刺激の量も少なく発達の度合いが20-30年前に比べて大幅に劣っていると推察します。

三半規管の
感度を
高めましょう。

グラウンドに寝てください。起きて走り出す練習を工夫します。

走り出す方向に対して、まっすぐ、横、斜め、あお向け、うつ伏せ、を
組み合わせてダッシュさせます。

車酔いの症状が出る子供は休ませてください。

この他、10回ぐるぐる回って走り出させたりする方法もあります。

とにかく、頭を横、斜め、後ろ、前に傾けた状態から運動の起動を開始します。



遊びのようですが、立派に三半規管に刺激を与えて眠っているセンサーを目覚めさせます。



三半規管をフルに使って眠っているセンサーを起こします。

垂直に立っている状態を、三半規管のロール、ピッチ、ヨー、が
0度とします。

1.あお向けになって、空を見上げる。(三半規管は+90度ピッチング)
2.うつ伏せになった、地面を見る。(三半規管は−90度ピッチング)
3.右を向いて横になる。(三半規管は右へ90度ロール)
4.左を向いて横になる。(三半規管は左へ90度ロール)
5.走り出す方向に対して、横、まっすぐ、斜め、などの方向で横に寝かせてから走りださせます。(三半規管のヨー軸を傾けています。)

どんな事に効果
があるのか?


すべての運動能力。

すべてのフィールディング。

空間認識強化。
3次元空間にいる自分の空間位置認識ができないと、
3次元空間にあるボールを捕らえる事ができない。

端的に言うと、

キャッチャーフライ

外野オーバーの大きな打球を打たれた際に、
青い空中に飛んでいる、浮かんでいるボールを見ながら、
フェンスに向かって走る。

フライ。バウンドするボール。

10歳前までに

このような練習を少なくとも10歳前までに行なって、三半規管のセンサーにスイッチを入れる事を認識してください。

英才教育の限界年齢は10歳前後です。

フライがうまく取れない、ゴロがうまく取れない、バウンドに合せて体を動かす、頭を動かす、などの挙動が見られる場合には、三半規管がうまく
機能していない、と思ってください。

10歳前までは,野球の技量云々の前に、脳や身体機能の発達が完了していない事を認識してください。


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